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英検1級合格体験記 ~その④ 二次試験対策

一次が終わったらすぐさま二次の試験勉強を始めるのが鉄則ですが・・・。この二か月の激勉に疲れ切って休みたくなり、テストが終わった週は友達とランチへ行き、次の週にはずっとやりたいと思っていたヨガを始め、その次の週には、気が緩んだ隙に風邪の菌にやられて発熱し、ヒーヒー言っていた6月21日合格通知を受け取り、風邪も一気に吹き飛びました。ただし、テストの後、気が緩むことは予測済みだったので、英語の勉強はしないまでも、本ぐらいは読んでおこうと思い、「経済は地理から学べ!」という本を読みました。これはとてもいい本でした。

●10日前
一次の合格通知を受け取って、慌てて勉強を始めました。しかも、二次試験の日程を完全に勘違いしていて7/9だと思っていたら、7/2が試験とこの時点で知り大慌て! 7/1・2と長女のバレーボールの大会があったので、長女を説得し、バレー部にはお休みの連絡をし、列車の切符を買いました。
そんなこんなで、10日でなんとか合格する方法を考え、とにかく「英検一級面接大特訓(Jリサーチ出版)」を一通りやることを決意しました。
始めは、スピーチ例を丸暗記しようと試みましたが、断念。そこで、3、4本自分の言葉で書いてみて、2分でスピーチしてみました。他のトピックでもやりたかったのですが、時間的に絶対無理なので、書くのはやめて、残りはトピック見て、1分で考え、2分スピーチをすべてのトピックでやりました。なんとなくできるような、できないような。って感じで6日が経過しました。

余談ですが・・・この頃、かなりあきらめモードに入り、長女に「わざわざ札幌までついてきてもらうけど、今回は本当にダメそうだわ。落ちたらごめんね~。」というと、長女に叱責されまして、「お母さん!できないって言ったら、絶対できないんだよ!できるって言ったら、できるんだよ!できないって言ってる暇があったら、今できることをやんなきゃだめだよ!・・・って先生が言ってたよ。」と言われ、ハッとしました。そこで、いままでの英語人生を振り返り、自分にできることは、短い文をつなげて、簡潔にわかりやすく、ズバッと言う方法を考えること。目指すは小泉純一郎風のスピーチだなと。いままで、模範解答を真似しようとしていましたが、その完璧な文をズバズバ切って、短く、単純明快で行こうと決意。最終的には小泉風も諦めて、出川イングリッシュでOK!という開き直りの境地にまでいたりました。

●3,4日前
ここにきてやっと過去問集2013年度、2017年度に目を通しました。自分ならどうスピーチするか考えてみたものの、ほとんど思い浮かばなかったので、模範解答を見てから、もう一回自分ならなんというか考えてスピーチ練習。このあたりで「面接大特訓」では、常に決まった型にはめてスピーチしなきゃ。というプレッシャーを感じていたことに気づきました。過去問の模範解答を読んで、もっと自由にスピーチしていいんだな、という感想を持ちました。もっと早く過去問に目を通しておくべきだったと後悔しましたが、それでも、「面接大特訓」で基礎知識を詰め込んでおかなければ、そもそもなんのスピーチもできなかったと思うので、やはりこのタイミングで気づいて正解だったんだと思います。

●二日前
ここまで、幅広いトピックについて、すべてスピーチしようとしてきたけど、結局選ぶのは一個でいいことにここで気づきました(遅い!)。そこで数々あるトピックから、自分の得意なものに絞って準備しておこうと決めまして、「面接大特訓」から、何とかスピーチができそうな、1)少子高齢化 2)女性の地位向上 3)環境問題 4)教育問題 5)国際問題 の優先順位でトピックを選択することを決意しました。経済、メディアは苦手なので選ばないことを決意。
夕方、札幌へ移動。4時間の車内でリスニングするつもりでしたが、思いのほか子供たちが元気だったので、レジャー気分で実家へ。夜は缶ビールを一本飲み、気休めにイヤホンで「面接大特訓」の音声を聞きながら就寝。

●前日
最終チェックとして、前述の先生からレッスンを受けました。これが、本当に有意義なレッスンで、このレッスンがなければ面接は散々だったかもしれません!!!試験前日で、私もだいぶ緊張していたのですが、レッスンが終わる頃には、「これは受かるぞ!」って気分になっていました!レッスンでどのように変わったのか少しご紹介しますね。

◆面接のシミュレーション
まず、英検のHPの二次シミュレーションを一緒に見ながら、適宜先生がコメント&注意をしてくれました。そして、過去のトピック(2005年のだったかな?)から1分で選んで、2分スピーチ。
私は以下のようなスピーチをしました。
トピック:UNの役割について
1) 貧困対策
2) 環境対策
3) 核兵器の廃絶

早口でしゃべり25秒を残して終了。先生からのコメント。「スピーチがとにかく早すぎる。Slowly, slowly ところどころ聞き取れない。単調になっているので、ポイントごとにポーズを入れて」と。模範解答例を聞き反省。スピーチ中、暗記したことをとにかく思い出そうと焦り、必要以上に緊張していたことに気づきました。

もう一つトピックを選びスピーチ。今度はゆっくり話すことに気を付けて。
トピック:裕福な人が貧しい人を助ける義務について。
1) 植民地時代の償い。
2) 格差が広がっているため、お金持ちは貧しい人を救うことに貢献しなくてはならない。

「ゆっくり話す」と言い聞かせるだけで、一回目よりも落ち着いてわかりやすく話すことができました。

次に質問タイム。
先生「最近、トランプ大統領がパリ協定の離脱を表明したが、UNはどうすべきか?」
私「そうですね・・・。地球の温暖化が進む中、アメリカの行動は、selfishですね・・・。のらりくらり・・・。しかし、アメリカ以外の国は協力し、地球温暖化の解決に向けて努力しなくてはいけないと思います。」
先生「ほらほら。それが日本人の答え方だよ。最後の一文はいい。けど、それを最初に言って。」
とにかく試験官の質問からそれないこと!が大事という注意を受けました。
英検HPを見終わって、先生に感想を聞かれたので、「やるべきことはわかったけど、(モデルスピーチ&QAのように)具体例が思い浮かばない時はどうしたらいいんでしょう???」と聞くと、魔法のフレーズを教えてくれました。それがこれ↓
“To be honest, I am not so familiar with this topic, however I believe….”
ゆっくりと含蓄のある感じでいう。次に言うことを考えながら。
”I don’t know.” は絶対に言わない。”I’m not sure.”と言う。よくわからなくても、自信たっぷりに答える。女優になろうと決めました。

◆トレーニング1~日本の話題~
ここでいったん英検から離れ、先生が”Interesting Facts About Japan”と書いたプリントを取り出しました。そこには、外国人が興味深く思う日本の実情が箇条書きで39書かれていました。それを見ながら先生が一つずつ質問していきました。まず一つ目。
先生「日本では馬の肉が人気。日本人はなぜ馬の肉(馬刺し)が好きなの?」
私「えーと、日本は伝統的に生の魚を食べる習慣があり、すしや刺身が好きです。それと同様に肉も生のものを食べ、新鮮な食感を味わうのが好きなんです。」
先生「ほらほら、またはまってるよ。聞いているのは『馬の肉』の話。魚とか刺身とかのことは聞いてない。とにかく質問から離れないで答えて。」

その後、3つの質問をやってみて、少しずつ、質問から離れず(stick to the question)答えられるようになってきたので、この練習は終了。

◆トレーニング2~英字新聞より~
次に、数日前の英字新聞を出してきて、ペラペラめくりながら、関連することを先生が質問し、私が答える練習をしました。今回は、ひたすらstick to the questionだけに気を付けて答えていきました。
例えば、
「小林まおさんは、本名は市川だけど、なぜ『小林』を使っているの?」
「それは合法?」
「子供の虐待が増えているそうだけど、なぜ親は子供に虐待をするの?」
「日本の株価が上がっていて、景気が回復している兆候があるけど、多くの一般人が景気の回復を実感できなていないのはなぜ?」
「秘密保護法についてマスコミは危険を報じているけど、過剰に報道していると思う?」
などなど。今までならのらりくらり答えていた質問ばかり。でも、面接シミュレーションと直近のトレーニングに加え、一次試験からの勉強で頭の中にはそれなりの知識が蓄積されていたらしく、自分でもびっくりするくらいスムーズにすべての質問に答えられました。どんな話題を振られても何かしら答えられるようになっていることを実感し、自信に!

先生「英検のカメラがオフになった途端にfluentになったね。リラックスさえすれば大丈夫!コーヒーショップでコーヒー飲みながら話していると思えば絶対受かるよ!」
 「英検の面接中は、いつどこから質問が飛んでくるかわからない。いつでも、stick to the questionにだけ気を付けてしゃべればOK!明日だけ頑張って、明後日からは普通の日本人に戻っていいから(笑)」
「英検HPの受け答えはネイティブが考えた台本を読んでいるだけ。あんなに流暢に話せる日本人はいないから、気にしないで。9年間ここに通っていて、最初は何を質問しても”I don’t Know”だったけど、こんなにしゃべれるようになったんだから、大丈夫!」

最後に、家に帰ったら、”Interesting Facts About Japan”をすべて眺め、それぞれ30秒で、ピンポイントでコメントすること。それから今日読んだ英字新聞を全部眺めて、わからない単語を最終チェックすること。を宿題としてレッスンは終了しました。

私のメモに残った言葉たち↓
1) more slowly
pose between points
2) STAY ON THE QUESTION ASKED----NO MORE!
3) To be honest, I am not familiar with this topic, however I believe….
4) I’m not sure.

そして、心の中ではひたすら”Be relax!”と唱え続けました。

先生にコーチをしてもらって、ものすごくためになりました。そしてとても励まされました。
先生も、一次試験に合格したことをすごく喜んでくれて、張り切ってコーチをしてくれて、応援してくれました。合格して恩返しがしたい!と強く思いました。



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プロフィール

みしぇえる

Author:みしぇえる
札幌・桑園にて親子英語サークル主宰
親子で笑える英語子育てを提唱中
札幌生まれ・札幌育ちの日本人
ニックネームはミシェル

英語・幼児教育・子育てに興味のある方!
子育てしながら英語を勉強中のママ!
ぜひ当ブログを覗いてみてくださいね☆

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