英検1級合格体験記 ~その② 一次試験対策
●試行錯誤の過程
2017年4月。まずは、友人から譲ってもらった「チェルシー式英検1級講座」というDVDを見ました。そこには、英検受験のための様々な勉強法が紹介されており、「よし!やってみよう!」と思ったのですが、時間がなく、ほとんど実践できませんでした・・・。
参考までに、試行錯誤の過程をご紹介します。
・単語の色分け→単語のイメージによって、自分の単語帳の単語を色分けするという単語の記憶法。例えばポジティブなイメージの単語はピンク、ネガティブな単語は茶色、中性的なものは青など、自分のイメージに合わせて単語を色分けするという方法。イメージに残るので記憶がしやすくなるのでとてもいい方法だと思います。でも単語帳を作っている時間がなかった!結局、「語彙問題は捨てる」方針にしました。(配点が高くないためカンに頼ることに)単語だけで暗記できないタイプなので、長文を読んでわからないものは付箋に書いて、台所の壁に貼り、2~3日眺めてポイ!これで少しは覚えられました。覚えられなくても、また別の長文で同じ単語に遭遇する機会が多々有り、よく出てくる単語は徐々に覚えていきました。
・速読→長文もリスニングも問題文を速く読む必要があるので、速読力を鍛えるというもの。特に、映画の音声を消して字幕だけを目で追って意味を理解するトレーニングは面白いと思って一回やってみました。きつかったです。確かに、これを続ければ速読力があがりそうだけど、うーん、二か月じゃ無理っぽい。それから、眼球を速く動かすというトレーニングもやってみたものの・・・これも無理っぽい。さらに、長文を目を速く動かして読んでみたものの、素早く眺めたところで、そもそも知らない単語が多く、意味がまったくとれないので、これは無理だと思って、諦めました。
・多読→少し易しめの文をとにかくたくさんよんで、長文に慣れるというもの。おっしゃるとおり!と思い、とりあえず、近所の本屋でCNN English Expressを買ってきて読みましたが、多読だけで試験日が来てしまうことに気づき、日本語訳で情報だけを頭に入れ、この方法も捨てました。
以上3つの方法は、試験日まで余裕のある学習者には有効だと思います。長期計画の方は是非お試しください。
●まずは長文から・・・
そんなこんなで、あと二か月・・・もうできることは、ひたすら過去問しかない!という結論に。家に2013年度の過去問集(CDなし)があったので、それを読み始めました。4月中に練習としてこれを終わらせて、5月に入ったら実戦形式(時間を計って)で2017年(最新版)をやろうと決めて勉強を始めました。
まず、語彙問題は捨てることにしたのでスルー。すべての基本は長文(読む力+語彙力+背景知識の習得+英作文の借文)と思い長文を時間を計りながら読み始めました。
しかし、3行で挫折・・・まったくわからない!単語、文の構造はもちろん、なんの話をしているのかも皆目見当がつかない!わからないので、その都度ネットで検索しているうちに、「第一次、二次世界大戦」「共産主義、資本主義」「欧米列強の植民地支配」などの題材が多く、年号がでてきた瞬間に、ざっくりとその時代のイメージが湧かないと理解できないと気づきました。そこで、本屋さんに走り、「教科書よりやさしい世界史」という本を買ってきて、該当部分を一通り読みました。お恥ずかしながら私の世界史の知識は中学生で止まっていたので、ごくごく簡単に書かれたこの本がすごく役に立ちました。
それから、頻度は低いのですが、古代のギリシャ、ローマ時代に関する長文もあり、ちょうど「トロイ」という映画のDVDがあったので、それを見てからは古代ヨーロッパ世界がイメージしやすくなりました。
長文は、あまりに読めなかったので、ターゲット別の問題集も買いましたが、結局、過去問を読むのが精いっぱいで、問題集は3分の1くらいしかできませんでした。
科学ものは、細かい実験や調査などからでるので、題材になっている事実そのものを知らないのは当然だと思いましたが、わからない用語などがでてきたら、その都度ネットで確認しました。そんなことをやっているうちに、少しずつ単語力、読解力がついていきました。
特に科学ものでは(他の読み物も同じですが)、主張が2転、3転するので、段落が変わる度に「前の段落を覆す主張がくるぞ~」と心の準備するようになって、それだけでもだいぶスムーズに長文の内容がつかめるようになりました。本番もこのように論旨の展開を追っただけで、詳細がまったくわからなかったにも関わらず、神がかり的な点がとれました!
それから、初めは、長文の一文が長すぎて、構造も複雑で、文の最後のほうには最初の主張を忘れてしまう・・・みたいな。とにかく意味がとれなかったのですが、だんだんと慣れてきたように思います。例えば、接続詞ですが、私は常に、However, I think…みたいな文しか作ったことがなかったので、I think, however,….と接続詞一個が挿入されただけで思考が一時停止してしまっていましたが、いくつも長文を読んでいるうちに、それも慣れました。
ついでに、2013年度の過去問集はCDを持っていなかったので、リスニング問題も読み物として一通り読みました。
とにかく、長文を読めないことには、語彙もリスニングも英作文もできないだろうし、一次試験には絶対受からないだろうと思ったので、長文を克服することで4月は終わりました。ちなみに、背景知識を補うために池上彰さんの「知らないと恥をかく世界の大問題7」という本を買ってよみました。
●英作文
英作文の練習は、5月に入ってから泣きそうになりながら始めました。あと一か月?間に合うか?いいえ、間に合わせるのです。と自分に言い聞かせながら・・・。まずは2013年度の過去問集で何本か英作文を書いてみたものの、何を書いたら良いのかわからずただただ泣きたくなりました。しかし、泣いていてもしょうがないので、旺文社の分野別ターゲットの英作文問題を買いに行きました。一応大学でも英作文の授業はあったし、サークルでもディベートやスピーチを経験していたので、英作文の書き方自体は、特に難しいとは思わなかったのですが、内容が思い浮かばない!とにかくいくつか応用できそうな雛形を作るべきかなと思って、英作文の問題集や「面接大特訓」を見ながら、自分なりに時間をかけて2、3本作文を書いてみました。でも、正解がよくわからず、札幌でお世話になっていたアイルランド人の先生に英作文を一本メールで送り、チェックしてもらいました。それが、5月11日。先生にいくつかアドバイスをもらい、あとは、とにかく書くのみ!と思い、それから本番まで、できるだけ毎日、キッチンタイマーを25分にセットして、一本ずつ英作文を書きました。
●リスニング
リスニングは過去問をやってみて、正答率がおおむね7割程度だったので、このままいけるかな。と思ったのですが、後半の配点の高そうな問題がなかなかとれず、特にインタビューはぼぼ×、その他のパートも後半の正答率が低かったので、苦手な部分だけ問題集で練習して、そこで時間切れとなりました。
リスニングに関しては、ここ1年くらい海外ドラマをみまくっていたので、「音が聞き取れなくて理解できない」ということはほぼなくなりました。それでも、なお理解できない部分はたくさんあり、それらはすべて、そもそも単語やイディオムを知らなくて理解できないのが原因だったので、結局長文を読んだことがリスニング力の向上にもつながりました。
●最後の一か月
すでに書いたことと重複しますが、5月に入ってから2017年度の過去問集をやりました。平日の日中に過去問6回分を、実際の試験のつもりでリーディング、リスニングを通して時間を計って解答し、それ以外の日は、終わった問題の見直し、英作文などをやりました。(土日は子供たちがいるためできず)これで合格!という点数は一回もでませんでしたが、少しずつ点数は上がっていきました。
直前には、あきらめかけましたが、長年英語を勉強してきたことを思い出し、受かってもバチは当たらない!と言い聞かせ本番に臨みました。
2017年4月。まずは、友人から譲ってもらった「チェルシー式英検1級講座」というDVDを見ました。そこには、英検受験のための様々な勉強法が紹介されており、「よし!やってみよう!」と思ったのですが、時間がなく、ほとんど実践できませんでした・・・。
参考までに、試行錯誤の過程をご紹介します。
・単語の色分け→単語のイメージによって、自分の単語帳の単語を色分けするという単語の記憶法。例えばポジティブなイメージの単語はピンク、ネガティブな単語は茶色、中性的なものは青など、自分のイメージに合わせて単語を色分けするという方法。イメージに残るので記憶がしやすくなるのでとてもいい方法だと思います。でも単語帳を作っている時間がなかった!結局、「語彙問題は捨てる」方針にしました。(配点が高くないためカンに頼ることに)単語だけで暗記できないタイプなので、長文を読んでわからないものは付箋に書いて、台所の壁に貼り、2~3日眺めてポイ!これで少しは覚えられました。覚えられなくても、また別の長文で同じ単語に遭遇する機会が多々有り、よく出てくる単語は徐々に覚えていきました。
・速読→長文もリスニングも問題文を速く読む必要があるので、速読力を鍛えるというもの。特に、映画の音声を消して字幕だけを目で追って意味を理解するトレーニングは面白いと思って一回やってみました。きつかったです。確かに、これを続ければ速読力があがりそうだけど、うーん、二か月じゃ無理っぽい。それから、眼球を速く動かすというトレーニングもやってみたものの・・・これも無理っぽい。さらに、長文を目を速く動かして読んでみたものの、素早く眺めたところで、そもそも知らない単語が多く、意味がまったくとれないので、これは無理だと思って、諦めました。
・多読→少し易しめの文をとにかくたくさんよんで、長文に慣れるというもの。おっしゃるとおり!と思い、とりあえず、近所の本屋でCNN English Expressを買ってきて読みましたが、多読だけで試験日が来てしまうことに気づき、日本語訳で情報だけを頭に入れ、この方法も捨てました。
以上3つの方法は、試験日まで余裕のある学習者には有効だと思います。長期計画の方は是非お試しください。
●まずは長文から・・・
そんなこんなで、あと二か月・・・もうできることは、ひたすら過去問しかない!という結論に。家に2013年度の過去問集(CDなし)があったので、それを読み始めました。4月中に練習としてこれを終わらせて、5月に入ったら実戦形式(時間を計って)で2017年(最新版)をやろうと決めて勉強を始めました。
まず、語彙問題は捨てることにしたのでスルー。すべての基本は長文(読む力+語彙力+背景知識の習得+英作文の借文)と思い長文を時間を計りながら読み始めました。
しかし、3行で挫折・・・まったくわからない!単語、文の構造はもちろん、なんの話をしているのかも皆目見当がつかない!わからないので、その都度ネットで検索しているうちに、「第一次、二次世界大戦」「共産主義、資本主義」「欧米列強の植民地支配」などの題材が多く、年号がでてきた瞬間に、ざっくりとその時代のイメージが湧かないと理解できないと気づきました。そこで、本屋さんに走り、「教科書よりやさしい世界史」という本を買ってきて、該当部分を一通り読みました。お恥ずかしながら私の世界史の知識は中学生で止まっていたので、ごくごく簡単に書かれたこの本がすごく役に立ちました。
それから、頻度は低いのですが、古代のギリシャ、ローマ時代に関する長文もあり、ちょうど「トロイ」という映画のDVDがあったので、それを見てからは古代ヨーロッパ世界がイメージしやすくなりました。
長文は、あまりに読めなかったので、ターゲット別の問題集も買いましたが、結局、過去問を読むのが精いっぱいで、問題集は3分の1くらいしかできませんでした。
科学ものは、細かい実験や調査などからでるので、題材になっている事実そのものを知らないのは当然だと思いましたが、わからない用語などがでてきたら、その都度ネットで確認しました。そんなことをやっているうちに、少しずつ単語力、読解力がついていきました。
特に科学ものでは(他の読み物も同じですが)、主張が2転、3転するので、段落が変わる度に「前の段落を覆す主張がくるぞ~」と心の準備するようになって、それだけでもだいぶスムーズに長文の内容がつかめるようになりました。本番もこのように論旨の展開を追っただけで、詳細がまったくわからなかったにも関わらず、神がかり的な点がとれました!
それから、初めは、長文の一文が長すぎて、構造も複雑で、文の最後のほうには最初の主張を忘れてしまう・・・みたいな。とにかく意味がとれなかったのですが、だんだんと慣れてきたように思います。例えば、接続詞ですが、私は常に、However, I think…みたいな文しか作ったことがなかったので、I think, however,….と接続詞一個が挿入されただけで思考が一時停止してしまっていましたが、いくつも長文を読んでいるうちに、それも慣れました。
ついでに、2013年度の過去問集はCDを持っていなかったので、リスニング問題も読み物として一通り読みました。
とにかく、長文を読めないことには、語彙もリスニングも英作文もできないだろうし、一次試験には絶対受からないだろうと思ったので、長文を克服することで4月は終わりました。ちなみに、背景知識を補うために池上彰さんの「知らないと恥をかく世界の大問題7」という本を買ってよみました。
●英作文
英作文の練習は、5月に入ってから泣きそうになりながら始めました。あと一か月?間に合うか?いいえ、間に合わせるのです。と自分に言い聞かせながら・・・。まずは2013年度の過去問集で何本か英作文を書いてみたものの、何を書いたら良いのかわからずただただ泣きたくなりました。しかし、泣いていてもしょうがないので、旺文社の分野別ターゲットの英作文問題を買いに行きました。一応大学でも英作文の授業はあったし、サークルでもディベートやスピーチを経験していたので、英作文の書き方自体は、特に難しいとは思わなかったのですが、内容が思い浮かばない!とにかくいくつか応用できそうな雛形を作るべきかなと思って、英作文の問題集や「面接大特訓」を見ながら、自分なりに時間をかけて2、3本作文を書いてみました。でも、正解がよくわからず、札幌でお世話になっていたアイルランド人の先生に英作文を一本メールで送り、チェックしてもらいました。それが、5月11日。先生にいくつかアドバイスをもらい、あとは、とにかく書くのみ!と思い、それから本番まで、できるだけ毎日、キッチンタイマーを25分にセットして、一本ずつ英作文を書きました。
●リスニング
リスニングは過去問をやってみて、正答率がおおむね7割程度だったので、このままいけるかな。と思ったのですが、後半の配点の高そうな問題がなかなかとれず、特にインタビューはぼぼ×、その他のパートも後半の正答率が低かったので、苦手な部分だけ問題集で練習して、そこで時間切れとなりました。
リスニングに関しては、ここ1年くらい海外ドラマをみまくっていたので、「音が聞き取れなくて理解できない」ということはほぼなくなりました。それでも、なお理解できない部分はたくさんあり、それらはすべて、そもそも単語やイディオムを知らなくて理解できないのが原因だったので、結局長文を読んだことがリスニング力の向上にもつながりました。
●最後の一か月
すでに書いたことと重複しますが、5月に入ってから2017年度の過去問集をやりました。平日の日中に過去問6回分を、実際の試験のつもりでリーディング、リスニングを通して時間を計って解答し、それ以外の日は、終わった問題の見直し、英作文などをやりました。(土日は子供たちがいるためできず)これで合格!という点数は一回もでませんでしたが、少しずつ点数は上がっていきました。
直前には、あきらめかけましたが、長年英語を勉強してきたことを思い出し、受かってもバチは当たらない!と言い聞かせ本番に臨みました。